関ヶ原合戦、明智光秀など岐阜県に関係した主題の軍記物などを集めています。
明智軍記
明智光秀の一代の事跡を記した軍記物語。いくつかの刊本が現存するが、当館で所蔵している刊本は、刊行年月日は「元禄十五壬午歳八月吉旦」、版元は「藤井文政堂 皇都書林山城屋佐兵衛」と記されている。光秀の美濃脱出から山崎の合戦後の死、一族の滅亡までを記しており、史料としての評価はさまざまだが、他では見られない記述も多いため、しばしば参照される。
赤坂安楽寺旧記
著作者・刊写年不明 『牧蒸右衛門覚書』『福住道遊覚書』との合本。安楽寺は関ヶ原合戦で東軍が陣を置いた岡山(のちに勝山と改名)にある寺の名前。
おあむ物語・おきく物語
弘化2年(1845)刊 関ヶ原合戦の際に大垣城で籠城していた石田三成の家臣の娘が体験したことを語った書。城内で鉄砲の玉を作る様子や、首にお歯黒をつける描写がある。大阪城で淀殿に仕えていた侍女の語る『おきく物語』も併録。
蟹穴月指集
江濃記
著者・成立年不明。15世紀後半から16世紀後半の近江、美濃国内での抗争・戦乱を記す。
遠山由来記
著者・成立年不明。岩村城主・遠山氏のほか、岩村藩の丹羽氏、松平氏の家史、系図を収録。
高須旧記
戦国時代からの高須の領主の事跡を収録。
関ケ原軍記大全
関ヶ原合戦を扱った軍記物の一つ。江戸時代中ごろの軍記作者・田丸常山の著とされる。成立年は不明だが、序文には関ヶ原合戦からおよそ120年という意味の文言があるため、享保5年(1720年)頃のものか。豊臣秀吉の死から関ヶ原合戦にいたる経緯、合戦の様子と戦後処理までを記している。
参考関ケ原軍記
関ケ原記大全
宮越暦斎編 明治初写 「関ヶ原軍記大成」の異本。宮越暦(歴)斎は「宮川忍斎」とも呼ばれる。一~三、七~十は原本劣化のため表紙のみデジタル化。
関ケ原戦略
不破黙成著 昭和6年(1931)写 叙に未定稿とある。関ケ原合戦を慶長五年九月十五日の合戦当日から描く。
関ヶ原戦史略
曽我祐準著 明治21年(1888)写 曽我祐準は明治の軍人で後に貴族院議員をつとめた人物。本書は軍籍を離れていた時期に書かれた。
関ケ原軍物語 上巻
著作者・刊写年不明 上巻のみ 豊臣秀吉の逝去から筆を起こしている。
関ヶ原戦陣図添書
神谷道一(簡斎)著 成立年不明 関ケ原合戦当日の戦況と各武将の動きを解説した書。
関ヶ原合戦誌記
貞享4年序 豊臣秀吉の出生から始め、関ケ原合戦、戦後の諸侯への恩賞までを記述する。
- 関ヶ原合戦誌記 第1巻
- 関ヶ原合戦誌記 第2巻
- 関ヶ原合戦誌記 第3巻
- 関ヶ原合戦誌記 第4巻
- 関ヶ原合戦誌記 第5巻
- 関ヶ原合戦誌記 第6巻
- 関ヶ原合戦誌記 第7巻
- 関ヶ原合戦誌記 第8巻
- 関ヶ原合戦誌記 第9巻
- 関ヶ原合戦誌記 第10巻
- 関ヶ原合戦誌記 第11巻
- 関ヶ原合戦誌記 第12巻
- 関ヶ原合戦誌記 第13巻
- 関ヶ原合戦誌記 第14巻
- 関ヶ原合戦誌記 第15巻
- 関ヶ原合戦誌記 第16巻
- 関ヶ原合戦誌記 第17巻
- 関ヶ原合戦誌記 第18巻
- 関ヶ原合戦誌記 第19巻
- 関ヶ原合戦誌記 第20巻
- 関ヶ原合戦誌記 第21巻
- 関ヶ原合戦誌記 第22巻
- 関ヶ原合戦誌記 第23巻
- 関ヶ原合戦誌記 第24巻
- 関ヶ原合戦誌記 第25巻
- 関ヶ原合戦誌記 第26巻
- 関ヶ原合戦誌記 第27巻
- 関ヶ原合戦誌記 第28巻
- 複製本『関ヶ原合戦誌記 第一巻 ~ 第二十八巻』(当館所蔵資料の電子複写本)
慶長軍記
植木悦著 寛文3年(1663)成立 関ヶ原合戦を描く軍記のさきがけであり、小早川秀秋への問鉄砲など伝承の原点ともなった書。
関ヶ原合戦抜書
著作者・成立年不明 写本 関ケ原合戦の概略を石田三成の謀反から書き起こすもの。
関ケ原始末記
明暦2年(1656)刊 林道春(羅山)・林春斎(鵞峰)父子による書。老中酒井忠勝が家康やその家臣の武功を伝えるために編纂させた。
関ヶ原合戦聞書
著作者・成立年不明 写本 内題は『濃州関ヶ原合戦之聞書』。合戦で生き残った者が事実を伝えるために語るという形式をとっている。
関ヶ原戦争地理考 附・岐阜城故趾実測記
神谷道一(簡斎)著 成立年不明 関ケ原合戦に関わる地名を解説した書。岐阜城の実寸を測った記録も附属している。
関ヶ原地理考證
神谷道一(簡斎)著 成立年不明 関ケ原合戦の戦記に登場する地名を明治22年に著者が実地に計測した記録。
関ケ原御陣前ヨリノ書付
著作者・成立年不明 関ケ原の戦い以前から戦後までの概略。文政元年(1818)に鈴木恭(鈴木白藤とも。書物奉行をつとめた人物)が楓山文庫本を写したという奥書がある。
関ケ原御合戦備書
著作者・刊年不明 『関ヶ原御合戦記』『関ヶ原御陣御備御手配留』との合本。神谷簡斎旧蔵本で朱書の注釈がある。
関原陣地考證「等」
成立年不明 神谷道一(簡斎)稿本 当初『関原古戦場實地莅検記』とした表題を『関原陣地考證』と修正している。また表紙には「関ガ原地理説明」「関ガ原陣地考證」「大垣城」「赤坂陣地考證」の章題が書かれている。
慶長攘亂
著者・成立年不明 明治初写 関ヶ原合戦の軍記。
慶長記
著者・成立年不明 明治初写 同じ「慶長記」と称する関ケ原合戦を描いた軍記のなかでも、本書は西軍系の筆写による特異なものとされている。
武鑑要略慶長軍記
著者・成立年不明 明治初写 関ヶ原合戦の軍記。
土岐斎藤軍記
著者・刊年不明。戦国時代の美濃について土岐・斎藤両氏や、ゆかりの城・寺を中心にまとめたもの。
濃州岐阜城攻並落城記
著者・刊年不明。関ヶ原合戦時の岐阜城攻めを描いた軍記物。
濃州兼山記
著者・刊年不明。兼山(現可児市兼山町)の城主だった「鬼武蔵」森長可を中心とする軍記。森家の来歴から長可の活躍、小牧・長久手の合戦までを描く。
美濃古城由来
著者・刊年不明。美濃の各状の城主や由来、土岐氏の事跡などを収める。
美濃国土岐斎藤略軍記
著者・刊年不明。「土岐斎藤軍記」の異本。
南北山城軍記
山本館里著 延享4年(1747)成立 永禄8年の堂洞城、加治田城の合戦を描いた軍記。
堂洞軍記 兼山記
堂洞軍記:作者不明 元禄13年(1700)頃成立 堂洞城と加治田城の合戦を中心に描いた軍記物のひとつ。 兼山記:著者・成立年不明 別名「金山記」 兼山城主森長可の一代記。「濃州兼山記」は本書の異本。
土岐軍記
著者・成立年不明 明治初写 先頭部分を欠く。本文がほぼ同一のものに、当館所蔵「土岐記」(大正4年(1915)写、内題の下に「南泉寺蔵」と記載)がある。
東遷基業
佐久間健撰 明治初写 水戸藩士による徳川家康の一代記。関ヶ原合戦に関する第17巻のみ所蔵。
美濃盛衰録
著者・成立年不明 明治初写 上中下3巻のうち上巻を欠く。美濃の主な一族・寺院・城館の来由等を記載。
美濃国風土記
明治初写 内容は「土岐齋藤軍記」や「船田戦記」と重複する。