(解説)
この作品は、同和問題の解決に向けて家庭や地域、職場で
一定の実践をしてきた主人公たちが息子の結婚問題をきっか
けに同和問題に対する正しい理解と実践の在り方、“建前と
本音”を問われるなかで、部落をはじめとする社会的弱者に
対する差別意識を温存してきた社会の古い体質と、実態をど
う変革するのかという心の葛藤を描いている。