岐阜県図書館の読書推進 |
来館される方を対象とする待つ図書館から、県立図書館まで足を運べない方のためにもサービスができる動く図書館へ・・・ 従来の図書館は、一カ所に居を構え、来館者を対象とする待つ図書館でした。遠方、あるいは忙しくて、県立図書館へ行きたくても行けないという大勢の人々へのサービスは十分とはいえませんでした。こうした受け身の図書館から、県下すべての地域の人に平等に本を読む機会をつくるために、昭和26年(1951年)5月、移動図書館車「ひばり号」が誕生しました。 移動図書館「ひばり号」は、戦後間もなく県下を巡回し、地域住民の読書要求を掘り起こしてきました。この巡回がきっかけとなり、市町村立図書館創立への動きも生まれました。 また、市町村におけるサークル活動はめざましく、その拠点となる図書館は住民に対して、貸し出しなどの直接サービスを行いました。多くの読書サークルの会員たちは、市町村立図書館を中心に本を読み、読書会を開き、読書感想文集を作成したり文学散歩をするなど、本を通した活動を楽しみました。「ひばり号」が展開した活動は貧弱な読書環境下にあった時代の読書啓発活動となりました。 以来、県立図書館(県図書館)では県内の読書普及のために様々な活動を展開してきました。そして現在、移動図書館車は図書館未設置市町村巡回車として公民館図書室等への資料貸出、および、運営に関する相談・支援などを主な業務として巡回しています。
※読書推進のあゆみ(年表)(PDFファイル)
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