イベント・事業報告

 令和3年1月30日(土曜日)、当館1階の多目的ホールを会場に、大垣市出身の作家・中村航さんのトークショーを開催しました。
 新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、ご出演の中村航さん、トークゲストのWEAVERドラマーで小説家の河邉徹さんはZoom中継によるリモート出演という形になりましたが、ご来場の皆さんには検温、手指消毒、マスクの着用にご協力をいただき、会場の感染症対策を施した上で開催しました。

詳細情報

写真1.JPG

 ぎふチャンの東千晴アナウンサーの司会進行で、中村さん、河邉さんお二人から新しい時代の文芸の形や創作活動について、貴重な写真も交えながらお話を伺いました。
 お二人の出会いから現在の関係、お子さんの頃の写真とエピソード、図書館の思い出やお気に入りの本についてお話をいただきました。お二人の小説家としての原点につながるお話も伺うことができました。写真家としてもご活躍の河邉さんからは、ご自身で撮影された貴重なお写真も披露いただきました。

 中村さんの小説は『100回泣くこと』『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール!』『鬼ガール!』などが映像化されています。河邉さんは音楽活動で楽曲の作詞を担当されており、二作目の小説『流星コーリング』では、執筆された小説をもとに同名のアルバムを発売されました。このような、「小説」×「映画」、「小説」×「音楽」といったメディアミックスについてもお話を伺いました。

 中村さんが令和2年3月に開設された小説投稿サイト「ステキブンゲイ」についてご紹介いただきました。文芸作品の投稿を募ったり、プロの作品を無料で読むことができるこのサイトの開設の経緯や今後の展開、河邉さんも登場され、お二人の楽しいトークが拝見できるYouTube「ステキチャンネル」についてもお話を伺いました。

写真2.JPG
写真3.JPG

 トークショーの後半では、ご来場の方からお二人への質問を受け付けました。文章を磨くためにお二人が実践されていることは?との質問に、中村さんからは何度も書き直すこと、スポーツや書道のように他人の作品を写してみること、河邉さんからはいいなと思った表現をまねしてみること、そこから自分らしさ、新しいオリジナルが生まれるといった答えが寄せられました。

 小説を書きたい人に向けて、中村さんからは自分の体験や好奇心を大切に、行動に移す情熱を持ってほしいといったお言葉が、河邉さんからは自分が経験してきたこと、見てきた景色を言葉にすることがオリジナルの文章になる、自信をもっていい文章を作りましょうといったお言葉をいただきました。

 本来であればお二人にも会場にお越しいただき、直接お話を伺いたいところでしたが、今回はやむを得ず離れた場所からのご出演となりました。それでもリアルタイムでのトークのやり取りはとても興味深く、お二人の創作活動にかける情熱や文芸の火を守りたいという強い思いが伝わってくるトークショーでした。

 トークショー当日の様子を編集したテレビ番組を作成し、令和3年3月5日(金曜)19時00分から岐阜放送(ぎふチャン)にて放送しますので、当日ご来場いただけなかった方もお楽しみになさってください。

関連図書展示

※当日は、図書館閲覧室内に中村航さん、河邉徹さんの著作を展示、紹介するコーナーを設けました。

展示リスト(PDF:573.3KB)
写真4.JPG

問い合わせ先

担当係 岐阜県図書館 企画課 企画振興係
電話 058-275-5111