令和6年2月10日、岐阜県図書館1階の多目的ホールにて「紺野美沙子名誉館長トークイベント・神野紗希(こうの さき)氏講演会」を開催しました。第1部は、俳人である神野紗希さんが「俳句が育てる、わたしのことば」というテーマで講演を行いました。第2部は、神野紗希さんと紺野美沙子名誉館長によるトークセッションを行いました。
詳細情報
第1部 神野紗希氏講演会 「俳句が育てる、わたしのことば」
「俳句」という切り口から、神野さんご自身やご友人のこと、文豪のこと、俳句の力や可能性についてお話をいただきました。講演中、神野さんは「俳句は一度きりの“今”を大切にする文学であり、その感覚を普段の生活に取り入れることで、生活そのものがより豊かな時間になる」とお話しされました。参加者の方から季語を選ぶコツについて尋ねられると、「自分自身や生活に身近な季語を選ぶのがおすすめ。暮らしの中にある季節を意識して詠んでみてほしい」とアドバイスされました。
第2部 トークセッション
紺野名誉館長の進行により、神野さんとのトークセッションが繰り広げられました。前半は、紺野名誉館長が第1部の講演と神野さんのご著書『もう泣かない電気毛布は裏切らない』についての感想や、俳句にまつわる経験についてお話しされたり、神野さんが俳句スイッチが入る瞬間や、良い俳句とは何かについて自身の考えをお話しされたりしました。後半は、希望者の方からいただいた俳句の講評を神野さんにしていただきました。神野さんが「どれもとても良い句です」と言うように、一度きりの“今”を感じる内容の俳句ばかりでした。
参加者の感想(一部)
- ・大変良かったです!毎日を明るく、楽しく生きたいです。
- ・俳句に親しみを感じました。物の見方が少し変わってきたように思いました。
- ・「俳句」について多面的なお話を伺うことができて良かったです。俳句の解説も聞けて嬉しかったです。
- ・俳句の新しい見方を教えてもらい、俳句甲子園を見て高校生を応援したいと思いました。自分も前向きに一歩ずつ進んでいこうと思います。
- ・「生きる力を生む言葉」「一度きりの今」「俳人は長生き」しっかりと胸に刻んでいきたいと思います。俳句の創作に挑戦し続けます。
- ・お二人の息がとても合っていて、楽しいトークセッションでした。
- ・”今”この出会いに感謝です!『ハイクゼヒ』!
紺野名誉館長から色紙をいただきました
紺野名誉館長が神野さんのご著書『もう泣かない電気毛布は裏切らない』を読み、印象に残った言葉をしたためた色紙をいただきました。令和6年3月31日(日曜日)まで、第1カウンターに飾ってあります。ぜひ、ご覧ください。
関連図書展示
当日は閲覧室内に神野さん、紺野名誉館長の著作、俳句に関する図書などを展示、紹介しました。対象資料一覧は、展示資料リストからご覧ください。
問い合わせ先
担当係 | 岐阜県図書館 企画課 企画振興係 |
---|---|
電話 | 058-275-5111 |