明治以降の岐阜県の様子を伝える資料、県出身者の著作です。

羽島郡案内

羽島郡役所編・1926年刊。現在の羽島市と旧羽島郡(現羽島郡の岐南町・笠松町、岐阜市柳津町、各務原市川島町)について、各村の概況や産業、統計などを収録している。

海津郡要覧

海津郡役所編・1923年刊。現在の海津市について、各村の概況や産業、統計などを収録している。

斐太乃路芝

岐阜県山村会大野益田吉城郡支部編・1906年刊。 益田郡、大野郡、吉城郡について、各村の概況を収録している。

美の関

可児桝太郎著 昭和5年(1930)刊 関町(現・関市)の産業・史跡・民俗を解説する概説書。

大多治見

多治見町役場発行 可児桝太郎著 昭和7年(1932)刊 外来者のために広く多治見の産業・史跡・民俗を解説する書。昭和初期の市街地の写真も掲載されている。

坪井竹類図譜

坪井伊助著・1916年刊。「竹林翁」と称された池田町出身の庄屋・坪井伊助による竹類図鑑。図版は石版の彩色刷りで美しく、詳細な解説が付されている。

桜花図譜

三好学著・1921年刊。「桜ノ博士」として有名だった岩村町出身の植物学者・三好学が大正9年にまとめた桜の彩色図譜。桜の品種118種を木版彩色刷りで記している。

美濃紙抄製図説

岐阜県勧業課編・1880年刊。美濃和紙の製法を描いたもの。明治の刊行だが江戸時代の製法をそのままに伝える。

岐阜県写真帖

1909年刊。当時の皇太子(後の大正天皇)が岐阜県に行啓した際に作られた写真集。県の施設・産業・名所などが紹介されている。

岐阜県副業写真帖

岐阜県副業紹介所編・1935年刊。農家の副業経営の参考として出されたもの。昭和初期の県産業を知ることができる。

運材図会

富田礼彦著・1917年刊。飛騨の材木を伐採し、木曽川を利用して運ぶ様子やを描いたもの。文は富田礼彦、絵は松村梅宰(寛一)による。嘉永7年(1854)に成立、大正6年(1917)に高山町の住伊書店から刊行された。

美濃奇観

三浦千春著・1880年刊。長良川の鵜飼、養老の滝などの観光名所を紹介。

The pressed specimens of butterflies and moths(蝶蛾鱗粉転写標本)

鱗粉転写法は蝶や蛾から糊を使って直接鱗粉を写し取り、胴体部分を描くという標本製作術。18世紀のフランスで実践されていた。国内では昆虫研究家名和靖が名和昆虫研究所で工芸部を設けて研究開発した。本書はその技法を用いて作成されており、鱗粉をそのまま写し取った標本は美術品に近く、貴重な資料である。

飛驒国古跡考

岐阜県編 明治初稿 「飛州軍覧記」及び明治9年の飛騨国各村正副戸長の報告をもとに、岐阜県により編集された地誌。飛騨の国府、城砦舘宅、戦場について記す。

美濃国郡沿革考

明治期岐阜県庁旧蔵文書 明治11年(1878)稿 美濃国内の郡の変遷をまとめたもの。

美濃国郡順序考

神谷道一(簡斎)編 明治11年(1878)稿 美濃国がおかれてからの郡数と、その記載順序について資料を引いて考察している。

濃飛名区略志

[神谷簡斎著] 明治初期  美濃飛騨の名区・形勝について、写真とともに由来と現況を記したもの。

岐阜県管内美濃国飛騨国村町沿革録

[岐阜県]史誌編纂掛 明治11年1月調査 大区小区制における各区ごとの村町の一覧。

管内区画国郡町村明細記

岐阜県第一課 明治9年 大区小区制における各区ごとの村町の一覧等。明治11年以降の内容も含む。

江濃地震報告

岐阜県岐阜測候所編・発行 明治42年(1901)8月14日に発生した「江濃地震」(姉川地震)に関する報告書。

岐阜県下震災概況

明治24年(1891) 濃尾震災における岐阜県内の被害状況を市町村ごとにまとめた資料。震度や火災の拡大状況の図も収録されている。

悲痛憺惨美濃尾張

佐伯法雲編 明治24年(1891) 東京で濃尾震災を知った著者らがその被害の悲惨さを訴えるために発行した冊子で、売り上げは愛知・岐阜両県に寄附された。

〔濃尾大震災写真〕

写真34枚組 明治24年(1891) 森鼻宗次蔵と裏書がある。濃尾震災時の岐阜・大垣ほか各地の市街地の状況、長良川鉄橋の崩落などを伝える。

明治廿四年十月廿八日大地震図

明治24年(1891)刊 梅堂小国政画 福田熊次郎発行 元は3枚組の木版画。建物の崩壊など、岐阜・名古屋・大垣の被害を描く。

上有知志草

阿部直輔稿 明治16年(1883) 明治27年西部賢三写 武儀郡長を務めた阿部直輔による上有知(現・美濃市中心部)の地誌。阿部直輔は元尾張藩士、のち岐阜県官員として活躍。尾張藩の通史「尾藩世紀」のほか、数多くの地誌等をまとめた。

岐阜県下震災景況

明治24年10月24日の濃尾震災直後に作成された報告書のうちの一つ。本文、附図4枚、明治24年11月19日付の災害一覧表2枚で構成される。この他、岐阜県図書館には附表等の異なる複数の報告書が所蔵されており、岐阜県郷土資料研究協議会により合冊復刻されている。

木曽川改修工事

内務省土木局 大正8年(1919)  明治20年度から大正元年度にかけて行われた木曽三川下流改修工事について記した資料。

木曽川洪水報告書

建設省中部地方建設局 昭和24年(1949) 昭和24年9月22日から23日にかけての豪雨の際に記録された天気図や木曽川・長良川・揖斐川の水位をとりまとめた報告書。

太田橋架設工事概要

岐阜県内務部土木課 昭和4年(1929) 木曽川の加茂郡古井町(現・美濃加茂市)と可児郡今渡(現・可児市)に架けられた太田橋の工事概要を写真や図面とともにまとめたもの。

越美南線第三長良川百五十呎構桁架設工事概況

鉄道省岐阜建設事務所 昭和3年(1928) 長良川鉄道に架けられた橋の工法を解説した資料。当時の最新工法であるケーブル架設法が用いられた。

高山線建設要覧

鉄道省岐阜建設事務所 昭和9年(1934) 昭和9年に完成した高山線の建設記録集。工事の写真の他、沿線の観光名所の写真も掲載されている。

建築記念写真帖

昭和6年(1931)3月に移転完成した岐阜刑務所の写真集。建物のほか、職員の写真、沿革・工事概況も掲載されている。

吉城郡小嶋郷太江村風土書上帳

明治3年(1870)写 高山県知事が命じた『斐太後風土記』編纂の資料として各村で「風土書上帳」が書かれた。本書には太江村の神社・寺院がまとめられている。

子供の岐阜志

岐阜市立梅林小学校国史研究部 昭和4年(1929)刊 前年の『岐阜市史』刊行をきっかけとして子どもに郷土史を学ばせるために編纂された。

郷土史料美濃物語

土岐琴川編 大正2年(1913) 編者が収集した古典文学の中から美濃国を舞台とする話を選んだもの。

岐阜県郷土読本

岐阜県教育会編 昭和3年(1928) 岐阜県内に伝わる伝説を物語にしたもの。郷土の読み物を子どもに与えるために編纂された。

こども郷土読本

大野郡大八尋常高等小学校編 昭和5年(1930)刊 小学生に郷土史を学ばせるために編纂された。大八賀村から始まり岐阜県全体の地理を学べるよう作成されている。

岐阜県遊覧旅行記念写真帖

岐阜県人会 昭和8年(1933) 昭和8年7月に東京岐阜県人会が県出身者以外にも岐阜県を紹介する目的で開催した旅行の記録。800人以上が参加し鵜飼や養老の滝などを見物している。

美濃国金生山案内

熊野敏夫著 大正13年(1924)刊 現在の大垣市赤坂町にある金生山の案内書。登山などの観光案内と、大理石、化石等の産物についての解説がある。

美濃国行宮古趾考

神谷道一(簡斎)編 明治初年稿 美濃国内各地の天皇行幸と、滞在した行宮の記録を各種文献から引用している。

岐阜県消防一班

岐阜県消防協会刊 昭和5年(1930) 昭和5年現在の県内の消防組織、火災に関する統計を記載している。

岐阜市条例並諸規定

岐阜市役所 明治43年(1910) 岐阜市の条例や規程、規則などをまとめたもの。職員の待遇に関するものや、議会の規則などが掲載されている.

岐阜県社会事業協会事業要綱

岐阜県社会事業協会 昭和5年(1930) 大正11年に結成された協会の昭和5年までの記録。

婦人会振興のために

岐阜県学務部社会教育課編 昭和5年(1930)刊 婦人会施設要項が定められたことから、各町村に婦人会設置をすすめるために発行された。

岐阜県の茶業

岐阜県内務部産業課 昭和4年(1929) 岐阜県内の茶の生産統計や栽培法・製茶法が掲載されている。

美濃焼の栞 附美濃陶磁器同業組合要覧

美濃陶磁器同業組合 昭和5年(1930) 第三回岐阜県陶磁器品評会の開催などに際して美濃焼の由来や組合の沿革を紹介するために編纂したもの。

美濃飛騨両国漁具及使用法

岐阜県発行 昭和2年(1927)発行か 岐阜県内で行われているさまざまな漁の方法を図解を交えて解説したもの。附録に関係法令を収録する。

鯉養殖法

岐阜県産業課編 大正14年(1925) 農家の副業を推奨し、使われていない溜池などを活用するため発行された。

岐阜県事業名鑑

岐阜労働基準監督署 昭和23年(1948) 戦後経済復興の指針とするため編纂された。昭和23年7月までの統計や業種ごとの事業者名簿が掲載されている。

岐阜商工人名録

岐阜商工会議所 昭和23年(1948) 昭和23年4月現在の会員名簿。業種別に取り扱い品目・所在地・会社名称・代表者名・電話番号が記載されている。